台湾 台湾新幹線と高雄レポート

今回は、前回に続き、【台湾編】です。台湾編第三弾は、台湾新幹線と高雄をレポートします。

高雄は、台南のさらに南に位置する台湾第二の都市で、高鐵と呼ばれる台湾新幹線で台北から最速約1時間半です。

高鐵は、言わずと知れた日本の新幹線技術を輸出した初の事例で、車両も日本の700系をベースとした700T型。山がちな台湾の車窓の景色も日本に似ていて、車内にいると外国にいる気がしません。

高鐵では、外国人限定の割引切符を販売しており、今回は最もお得な3日パスを利用しました。台北⇔左榮(高雄市の高鐵の駅)は、普通料金だと片道約NT$1,500(約7,000円)掛かるところ、この切符だと3日間乗り放題でNT$2,200です。単純往復しても普通料金より安く、事前手続きや、券売機や自動改札機が使えず有人の切符売り場と改札を通る必要がありますが、窓口の方はみんな愛想よく接してくれるので、ストレスは全くありませんでした。

駅弁はお昼時に駅構内と車内販売で買えます。メニューは、ご飯の上にトンカツかチキンカツか野菜ののった弁当の3種類のみで、一つNT$110(約520円)です。日本と違って車内でゴミ回収に来てくれます。

高鐵の注意点としては、高雄もそうですが、台中や台南も、高鐵の駅と台鉄(=在来線)の駅が同じ場所になく、例えば高鐵で台中に行こうとすると、高鐵台中駅を降りて、最寄りの台鉄駅(新烏日駅)まで歩き、そこから台中まで20分程度在来線に乗る必要があります。(バスが出ているところもあります。)日本でいうと新横浜とかと同じですね。

高雄の見どころとしては、まずMRT美麗島駅の天井ガラス装飾「光之穹頂」をご紹介します。これは、イタリアの芸術家によるパブリックアートで、改札口を出たところの円形広場にあります。ここでは1日3回、音楽と光のショーが開催されますが、残念ながら6月20日まで設備の修復のため中止でした。

高雄の街を一周するLRTに乗って車窓の景色を眺めるのもお勧めです。MRT乗換駅である愛河之心駅から左回りに乗って5分間くらい、ヨーロッパの街のような公園や建物が楽しめますし、開発中のハーバー地区には、おしゃれで奇抜な建物やオブジェがあり、その気になれば(?)シドニーにいるような感覚を味わえました。

高雄には、ガイドブックに載っている龍虎塔や三鳳宮のような歴史的な観光スポットもありますが、一方、街を上げてアートに力を入れている様子がうかがわれ、台鉄高雄駅の天井デザインや、高雄の「高」を模した高層ビルなど、新しい観光資源の開発に努めている街だと感じました。

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